757 :おさかなくわえた名無しさん 2013/06/14(金) 13:46:14 ID:bL5we0cy
誰とも楺めたわけではないけれど子供の頃の個人的な修羅場。


幼稚園年長の頃そろばんを習っていた。
その教室でクリスマス会が開かれた。
幼稚園と小学生で数十人は集まっていたと思う。
オレンジジュースとお菓子が出て、暗算大会とかがあって
最後の方でプレゼントのくじ引きがあった。
前に出て番号を引き、その番号のプレゼントを次々に受け取って行った。
私のは上位の賞だったので鉛筆やペン、のり、メモ帳などが
沢山入った素敵な文房具セットだった。
本当に嬉しくて大金持ちになったような気分だった。
「三丁目の夕日」みたいな環境だったので我が家では文房具一つ一つが宝物だった。
何度も取り出しては眺め、なおしてはまた眺めて「早く家に持って帰って
お母さんに見せよう、妹には何か一つ分けてあげてもいいかな」と思っていた。

私の前の席には小学生の4~5年生くらいのお姉さんが二人座っていた。
曜日が違ったみたいで、知った顔ではなかった。
その二人が何回か私を振り返っていたことを覚えている。
終わったあとでそういうことだったのかと気づいたのだけれど
そのときは別段何も思わなかった。
そして一人が私に「ねえ、これとそれ、かえっこしよ」
「こっちの方がたくさん入っているよ」みたいな事を話しかけてきた。
もう一人の人も「私ならかえっこする。
絶対こっちの方がいいもん」のような内容で薦めてきた。

私は素直に信じた。
「私が小さいからもっといいものを譲ってくれようとしているんだ、
なんて優しいお姉さんたちなんだろう」と。
758 :757  2013/06/14(金) 13:47:56 ID:bL5we0cy
かえっこして中を見たら
私の引き当てたセットの半分くらいしか入ってなかった。
前を見ると、その小学生のお姉さんたちが背中を丸めて
こちらを二人で振り返ってにやにや笑っていた。

その時初めて「騙された」とわかった。
この小学生のお姉さん二人は、豪華なセットをもらって浮かれている
馬鹿な幼稚園児を騙して下位の袋と取り替えさせたのだと。

自分の馬鹿さ加減が情けなく、悔しく、そして苦しくて、
でもその二人のにやにや顔があったから泣くのを必タヒでこらえた。

終わったあと家に走って帰り、母親に説明しながら突っ伏して大泣きした。
悔しい気持ちと悲しい気持ちだけじゃなかったと思う。
子供が子供を平気で騙してにやにや笑ってたのに傷ついてたんだと思う。
母親は「騙すよりも騙された方で良かったのよ」みたいなことを言って
慰めてくれたような気がする。
私はもらったプレゼントを全部妹にやってしまった。
そこに入っていたチューブのりを見ることすら辛かった。

私は単純で馬鹿で世間知らずだったんだろうと思う。
ただその時の悲しさが忘れられなくて「私は人を騙す人間には
絶対ならない」と思ってその通りに生きて来たから
まったく無駄な体験でもなかった気がする。
遅かれ早かれ人はこういう体験を経て大人になるのだろうし。

だけどもしタイムマシンがあったらその時の私に
「あなたは全然悪くない」って言って、沢山プレゼントをあげたい。
760 :おさかなくわえた名無しさん 2013/06/14(金) 16:14:56 ID:33rGouf0
>>758
あなたのお母さんの言葉が最高のプレゼントなんだけど
多分それに気づくのはあなたに子どもができたときなんだろうね。
761 :おさかなくわえた名無しさん 2013/06/14(金) 17:40:37 ID:MtQweERB
>>760
なんかずれてる上に
偉そうな上から目線でワロタ
762 :おさかなくわえた名無しさん 2013/06/14(金) 17:49:43 ID:ofr8vKRC
>>757
オバサンも一緒にタイムマシン乗ってって
「悪い子だ」と泣くあなたの前で
女の子2人のホッペタつねり上げてやるよ